試練なのか

2024年08月10日

 帯状疱疹による右肩の痛みで早く目が覚めた。昨日、根をつめて契約書の作成をしたから、その疲れからかもしれないと思った。窓を少し開けてみた。案外涼しい。エアコンを消し窓を全開にして扇風機をかけた。なんて気持ちいいんだろう。自然の風の中で朝食摂るなんて何日振りなんだろう。

 

 ずいぶん早く、開店準備が整った。早朝の目覚めで気も晴れないから少し車で走ろうか。国道9号線から右回りで宍道湖一周することにした。肩の痛みが気持ちを塞ぐ。塞ぐ気持ちが家族を思う。会いたいなと思ってしまう。でも、今年の盆もひとりぼっち。

 

街路樹 肩の痛みが過去の私の人生を呼び戻す。52歳、大病をして職場を失った。懸命に不動産を立ち上げた。やっと軌道に乗ったと思った時、妻がひとり旅立って行った。どうして私はこんなに不幸なんだろう。そう思った時、秋鹿なぎさ公園に着いた。また来たよ。

 

 しばらくして駐車場を後にした。以前、この近くの幼稚園に勤めていた長女の顔が浮かんできた。そしてお父さんと言った。その時思った。そうだよ、これは試練なんだ。運命が私に与えてくれた試練なんだ。強く生きて、立派な人間に育つんだ。妻も認める立派な人間に育つんだ。・・・松江駅前の街路樹が、朝日を弾いて光っていた。

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