三瓶山のユウスゲ

2021年07月14日

 我が社にとって月1回の連休である。なのに午前中仕事に出てきた。昨日も今日も。不思議だなあって思ってしまう。どうして休日には仕事が入るのだろう。午前中で片付けて、手作りのサンドイッチを食べて、さてどうしようか。三瓶山行こうかやめようか。連休初日、13日のことだ。

 

 悔やむのも嫌だな、と思って出発した。3時30分到着。まだ早い。西の原の日陰の駐車場で読書することにした。いつも車に積んである私の愛読書、文庫本に製本された「暗夜行路」だ。エンジン切って、車の窓を全開にして、吹き込むそよ風を楽しむ。尾道の風景を描写したこの個所は、何度読んでも感動する。そして、文章のすべてが美しい。

 

ユウスゲ

 

 5時過ぎた。もうよかろうと目の前に開ける草原に向かう。鮮やかな黄色のユウスゲがこれ見よがしとばかりに咲き誇っている。夕方開花して、あくる日の午前中でしぼんでいく。だからユウスゲと言うのだろう。漢字で書けば、「夕菅」だそうだ。「黄菅」とも言うらしい。帰り、車のルームミラーに映る宍道湖の夕日が美しい。今日は梅雨明けだとか。

ページトップ