赤名湿地のハンカイソウ

2021年06月24日

 ハンカイソウが赤名湿地に咲くらしいことを先日の新聞で知った。どんな花だろう、私は初めて聞く花の名前である。次の定休日には行って写真に撮ろうと決めた。そして昨日その実行をしたのだが、だが私には興ざめの感があった。

 

ハンカイソウ

 

 私は草花の写真より、人を写すことの方が楽しかった。人の暮らしを写したかった。そんな40数年前、写友に誘われてサギソウを写しに赤名湿地には来たことがある。当時の記憶をたどりながら探すのだがその場所が見つからない。そうだ、スマホがある。便利になったものだと思う。迷うおもしろさには欠けるけれど。

 

 草花が好きだった母が亡くなって、それからのことである。私が山野草に興味を持つようになったのは。近くの山々を歩き回った。休みの度に、カメラと三脚と、山野草図鑑をリュックに収めて山々を歩き回った。そして思った。私には、名も知られずひっそりと咲く小さな花が似合うなって。だから昨日も、ハンカイソウよりも、ひっそりと咲くトラノオに心ひかれた。(後日、掲載予定)

ページトップ