ダンゴムシ

2021年06月17日

 この頃の、いつものように早朝に墓参を終えて出勤してきた。事務所前を普段と違う掃除の仕方をした。ナイフで草を削り取り、鍬で歩道の片隅にこびり付いた泥を削り取っていた。その泥にかばわれるようにダンゴムシがいっぱいいる。寄り添ったダンゴムシがいっぱいいる。

 

 こいつらも、必死で生きているのだろうな。与えられた命をまっとうしようと必死で生きているんだろうな・・・その時、なぜか分からないが昨日の社会福祉協議会で担当者と話したことが頭の中で反芻された。昨夜、テレビでプロ野球を見ながら考えていたことが反芻された。

 

 私も、 心のどこかで、私自身の運命に甘えていたのではないか。人生に負けていたのではないか。そう思った時、研修会で私が話すべき「親の気持ち」が見えてきた。今後の私の生き方が見えてきた。もっと、思う様に生きてみよう、障がいを持つ息子のことを書いて新聞に投稿した20年前のあの時のように。もっと積極的に生きてみよう残された人生を・・・そうなんだよって、ダンゴムシが教えてくれた。

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