日記「かあちゃんの詩」

2024年08月23日

 以前にも書いたけど、違う形でまた書いてみる。妻が亡くなって4ヶ月後の月命日の夜、仏壇の前に胡坐をかいた。焼酎のお湯割りを飲みながら妻に話しかけた。なあ、なぎさ。俺たちはいつも一緒だよな。ずうっと一緒に暮らすんだよな。でも君はもういない。だから、俺が日記付けるから、昔してたように文通しよう。遠距離恋愛時代のように、手紙書こう。俺からの手紙は明日から付けるかあちゃんの詩日記だよ。それを書きながら、俺の心に浮かぶ君の思い出が君からの手紙だよ。

 

 あれから早いものでまる6年が経った。今朝6年目のかあちゃんの詩日記書き上げた。だから6年間続けたことになる。・・・朝の日課の墓参の時、桶に水を汲んで妻の墓石に向かう。まず墓石に頬ずりする。雨に濡れてたって、真冬に冷たく凍ってたって、夏の太陽に熱く焼けついてたって構やしない、頬ずりする。そしてお水あげてロウソクに火をつけて線香を灯す。墓石に額ずきながらしばしの会話が始まる。その会話で、今日のかあちゃんの詩日記は完成する。

 

なぎさ公園

 今日は忙しかった。まず仕事A。朝9時に現場で待ち合わせをした。店舗の完成度を確認しながら1時間の打ち合わせ。外国籍の人だから言葉の真意が伝わるか心配しながら。そして午後の仕事B。訪問するが、建築物の検査済証が見つからない。市役所に向かった。台帳記載事項証明書の取得の手続きのために。

 

 市役所を後にした。ああ、疲れたなあ。この暑さのせいだろうか。昨日の最高気温は38度を越した。今日の昼にはすでに37度に達していた。夜は当たり前のようにエアコンの中。エアコンの涼しさにはどうもなじめない私。寝不足が続いている。こんな時は妻の顔が浮かんでくる。妻と同じ名の秋鹿なぎさ公園。この駐車場に車を停めると、なぜか心が落ち着いてくる。異常気象のためだろうか、宍道湖に波が立って強い日差しを弾いていた。

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