茅葺屋根の下で

2023年08月21日

 6時半に起きて、窓を開けてエアコン消して、朝食の友にキャベツの千切りのサラダを食べる。冷蔵庫で冷やされた冷たさが口の中に広がって気持ち良い。7時になったら太陽の光がちょっぴりだけど差し込んできてうっすらと汗をかく。今日の松江では最高気温が36度に達するらしい。

 

 近所の人たちの助け合いで我が家の茅葺の屋根が葺き替ええられていた。まだ学校に行かない小さい頃、その作業を庭から見上げていた。朽ちかけて、真っ黒だった屋根の色が茅色に輝いて形も整えられていった。子供ながらの感性なのだろう、その凛々しい姿が美しいと思った。

 

 そんな茅葺屋根の下の6帖の間で私は真夏の昼寝をしていた。放たれた戸口からすうっと風が通ってくるのが涼しくて気持ち良かった。だが、アブラゼミの鳴き声を子守歌にうとうととする頃には肌寒くなっていった。お母さん寒いよと言うと夏布団かけてくれた。こんな暑い日には、そんな遠い昔の記憶が懐かしい。

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