涙
2023年06月15日
「亡き妻思い涙のお好み焼き」。山陰中央新報の読者欄「こだま」に、先々月掲載された私の投稿だ。40代の前半から始めた私の投稿、今まで何十回掲載されたのだろう。その中の最高傑作が、そしてよどみなく、完璧に私の気持ちを伝えられた投稿文が、この涙のお好み焼きなんだと思った。
掲載の後、夕食が終わってリビングのソファーでくつろぐ時、幾度かこれを読み返してみている。その度に、実によく書かれていると思った。だからかもしれない。読み終わると、涙が両方の頬を伝って落ちていく。子供の頃、喧嘩に負けて流した涙は辛かったのに、この涙は甘い香りがする。
そして、見るでもなくぼんやりとテレビを眺めていた。どうしてだろう、いつまで経ってもテレビの画面がぼやけている。今日はどうしたことなんだろう。いつまでもいつまでも頬をつたって涙がこぼれていく。もう、泣くほどの悲しみは去っていったのに。その悲しみは思い出に変わったのに今日はどうしたことなんだろう。
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