出羽ひな街道
2023年03月16日
いつの日もそうだが、私は新聞を読むのは夜になる。前夜も、焼酎のお湯割りを楽しみながら新聞を開いた。ひな人形の写真に目がとまり、記事を読んでみた。ひな人形を見て回るイベントが邑南町であるらしい。よし、明日はここに行こう。決定だ。
かくして昨日、朝8時に家を飛び出した。この時間の国道9号線は混む。山陰道を進んで出雲市で9号線に合流、西へと進む。大田市から大森銀山、川本町を経て邑南町に11時前に到着した。
まず、出羽公民館の駐車場に車を停めた。中に入ってみた。大勢の人形たちが出迎えてくれた。一つ一つを見て回った。凛々しい人形。美しい顔。そしてあどけない子供びな。どれも個性豊かで楽しませてくれた。3月3日生まれの私にとってはみな兄弟だ。
しばらく出羽ひな街道を散策した後、邑南町を後にした。来た道を引き返すのは好きではない。夕方までに帰ればいい、遠回りして帰ろう。広島県の千代田方面へ南下していった。標識だけを手掛かりに千代田へ千代田へと向かう。
しばらく走った後、国道54号線に合流した。後はこの道を真っすぐ帰るだけ。走りながら今までの人生の思い出が走馬灯のように心にめぐっていった。繰り返し繰り返しめぐっていった。そして、人生っていったい何だろう。そんな疑問が頭をよぎった。そんな思案を他所に、車は順調に進む。帰ると、トリップメーターは300キロを超えていた。