虚無感

2022年10月04日

 孫昼休みを利用して熊野大社に行ってきた。駐車場に車を停め、参道を歩く。その入り口に、日本の国家で歌う君が代のさざれ石が置いてある。小さな石がひっ付き合って巌をなしている。説明を読むけど、頭に入る訳なし。

 

 その次に池がある。以前はこの池に錦鯉が放たれていた気がするが勘違いだろうか。今は何もいない。いや、いたいた小さなメダカの群れが。流れに向かって懸命に泳いでいる。流されたり懸命に逆らってみたり、しばし同じ場所を泳いでいる。無駄なことをしてるなって思って見ていたら彼らもそれに気づいたらしい。姿が消えてしまった。

 

 拝殿の前に佇む。私はなぜ、ここに来たのだろう。何を思ってここへやって来たのだろう。願い事なんかありゃしないのに。願って叶うなんて思ってもいないのに。そう言えば賽銭の小銭入れさえ車の中。願って叶うものなら孫殿に会いたいな。

 写真は娘が北京で写したもの

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