旅の実行
2020年07月16日
14日、墓参を終えて9時出発。西に向かって走ることにした。どんよりと、いつ泣き出すのだろう空模様である。ところが、出雲市を過ぎたあたりから晴れ間も見えてきた。快調に走って江津市についた。町の様子が見たくて旧国道9号線を走る。江の川を渡る時、濁流を見た。すさまじい流木の数。赤茶く濁った水は海をはるか向こうまで染めている。
津和野に着いた。今日はここで泊まろう。ビジネスホテルを予約し、車を預けて歩くことにした。また降りそうな空模様。傘を持つ。駅前ホテルからはるか遠いところに森鴎外記念館がある。旧宅を見た。裏庭に、桔梗と女郎花。記念館は私一人。受付の女性と少しばかり話す。
15日、朝早くに太鼓谷稲荷神社を訪れた。霧雨で、赤い鳥居と赤い社殿が映えている。町並みがかすんでいる。こんな風景もまたおつなもの。8時、帰途につく。日原の道の駅でお土産のビスケットを買う。行きはよいよい帰りは空しい。旅って、何のためにするのだろう。明日の英気を宿すため? いやいや、寂しさの再確認のため。でもまた旅しよう。
妻のいない悲しさに耐えきれず、車で江津に走って渡部陽一氏の写真展を観た。江の川の氾濫を見た。あれからちょうど2年。えぐられるほどの痛い悲しみは今はない。だがそれは、深く大きなって静かに私を泣かす。
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