尾道

2019年06月20日

 一昨日、早じまいして尾道に行った。山陰道に乗り、宍道町を経て自動的に尾道松江線に乗り替わる。この尾道松江線はほとんどが無料区間だ。距離的には160キロほどあるだろうか。娘の住む場所にカーナビをセットするとなぜか福山西ICに誘導するのである。なぜ??。

坂道

 

 カーナビの誘導を無視して尾道ICの方向へと。カーナビも私の頑固さに負けたのか新しい道の指示が始まった。これが正解だろう。尾道に行くのになぜ福山西ICまで行かなくちゃならないのだ。娘の家で婿殿と三人で軽くいっぱい。私の故郷奥出雲町の酒造会社の清酒のなんと旨いこと。一晩泊めてもらった。

坂道

 

 出勤していく婿殿を送り出してから、娘と二人で尾道の坂道を歩くことにした。千光寺公園駐車場に車を停める。一日600円の駐車料金の安さは有難い。文学のこみちを歩いて下っていくと千光寺がある。いたって無宗教な私だが、この日は先祖供養の蝋燭と線香を立てた。

 

 文学記念館と志賀直哉旧居のチケットがセットになっていて一人300円だ。私は志賀直哉が好きである。暗夜行路は何回読んだだろうか。間取2Kのこの部屋に寝転んで、志賀直哉は尾道水道を何回眺めたのだろう。そう想像するだけで心はぞくぞくする。

志賀直哉旧居

 

 説明する案内人に何回質問をしたのだろう。「お父さん、話が長いよ」とせかす娘の気持ちはわかる。だがこの頃人との交わりが少なくなったし会話に飢えているのだと納得してもらう。町に下りて早めのランチはもちろん尾道ラーメンだ。

 

 娘と別れて12時過ぎに尾道を後にした。二日間の走行距離は330km

 

 

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