イズモコバイモ

2024年03月13日

 春の妖精、「イズモコバイモ」が川本町の谷戸地区で今見頃らしい。島根県のみに自生する希少植物で絶滅危惧種らしい。何もなかったら見に行くのだが、明日の夕方には七回忌に合わせて長女が帰って来る。部屋の掃除やら、お墓の掃除やらで忙しいので行けそうにもない。この写真は2年前に行った時に写して、店主日記に使った写真だ。

 

イズモコバイモ

 何やかにやどうやら片付けて、ドライブに向かうことにした。ぐるりと中海を回ってみよう。米子空港のあのミュウジック道路を通ってみよう。ゲゲゲの鬼太郎のテーマソングをあの道路に聞こう。そう思って走り出した。エンジン音は今日も快調そうだ。

 

 18曲入りのCD12枚が順番にひとりの車内のムードを潤す。しばらくすると、かぐや姫が歌う「赤ちょうちん」の順番がやって来た。聴いていると、「生きてることはただそれだけで、悲しいことだと知りました」、と歌った。いつもこの歌詞を聞くと、ここで胸が詰まってしまう。

 

 そう言えば、妻とふたり車の中で一番多く聞いた曲はこの赤ちょうちんなのである。私がこの歌が好きだったから、もう一度聴こうよと言って繰り返すのだった。だから他の曲と比べたら、倍以上の回数をふたりで聴いたのかもしれない。今日も、何度も何度も繰り返し聴いていた。そして隣の助手席に妻がいるような、そんな錯覚が嬉しかった。

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